さいさい節

梅と並んで むつまじそうにサ 夫婦きどりでコラサノサ 福寿草サイサイ

梅にからまるサ 柳の糸をサ 解きに来たのかコラサノサ 春の風サイサイ

梅の香りをサ この身に移し 主に逢瀬のコラサノサ 身だしなみサイサイ

梅よ桜よサ 柳よ桃よ そうは一人でコラサノサ 持ちきれぬサイサイ

雪をかぶって 寝ている竹をサ 来ては雀がコラサノサ 揺り起こすサイサイ

よせばよかったに 舌切り雀サ  チョイトなめたがコラサノサ 身のつまりサイサイ

丸い玉子も 切りよで四角サ  ものも言いようでコラサノサ 角が立つサイサイ

指も差させぬサ 大事な人にサ 誰がつけたかコラサノサ 紅のあとサイサイ

釣りに行くとはサ あの口ばかりサ どこで夜釣りをコラサノサ するのやらサイサイ

酒は程よくサ あのほんのりとサ 浮気ゃ証拠のコラサノサ 無いようにサイサイ

カラス鳴きでもサ 知れそうなものよサ 明け暮れあなたのコラサノサ 事ばかりサイサイ